まいどお世話になっております。たがみです。
先日、「ウェブ解析士」という、ウェブ業界の民間資格の初級に合格しました。
来年50歳となる私の年齢で「初級」くらいでは自慢にもなりませんので、10月には「上級」にチャレンジします。初級がないと上級の受験資格がなく、あくまでも通過点です。
うちの社員にも近く全員受けさせます。
実は、つい3ヶ月前までは、名前だけを見て、「ウェブの数字を解析できるようになるだけでは役に立たない。改善点を抽出できなければ意味が無い。大した資格じゃないな」と思い込んでいました。
しかし、初級のテキストを購入して、数ページめくったところで電気が走り、思わず膝を打って「そうだ!」と思いました。
それは、
「ウェブ解析士の仕事は、顧客の事業に成果をもたらすこと」
という行です。
ホームページ制作専業となって10年近くなりますが、その間にずっとモヤモヤしていたことは、
「ウェブ屋の仕事のゴールはどこなのか」
です。
ホームページを作ったあと、実際に運用を始めて、コンバージョン(引き合いや問い合わせ)を取れればゴールで、あとはクライアントの営業担当者が受注できるかどうかは関係ない、という考え方が一つ。
もう一つは、問い合わせから受注になり、実際に売上が上がって、実際にお客様の事業が伸びて、初めてそのホームページは役に立ったと言えるのだ、というのが、2つ目の考え方です。
お客様は、明らかに2つ目の
「ホームページで事業に成果が出ること」
ことを望んでいるわけです。
だけど、明確に測定できるのは「コンバージョン」の数。これは、Google Analyticsなどのウェブ解析ツールを導入したり、電話の記録を取れば、簡単に数値が出るからはっきりしているのです。
お客さんも、最初の問い合わせの電話が鳴ると、わざわざ電話で喜びの声を伝えてくれることもよくあります。
このため、現場では、公開後初めてコンバージョンが取れたら「やった~、企画もSEOも、予測が当たった~よかった~!これで、このお客さんは満足だ~」といったムードでした。
当社の前期のウェブ事業部のスローガンも「1件でも多くのコンバージョンを取る」でした。
ところが、ホームページ制作費を「販促費」と考え、数十万円を投資したクライアントとしては、問い合わせだけでは、制作費が回収できません。「受注」して「納品」し「代金が回収」できて、初めて「成果が上がった」となるわけです。
問い合わせが全くないホームページを、電話が毎日鳴るよう改善するまでが、僕らの最終ゴール、と考えてましたが、違いますね。
「事業に成果をもたらすのがゴール」、なんですよね、ほんとに!
これらのお客様はコンバージョンから、ちゃんと「受注」「納品」になっているから喜んでいただけているわけです。もし電話がじゃんじゃんなったとしても、一件も成約しなければクライアントさんは「徒労」に終わってしまい、「HPなんて、へんな客しかこんな」という感想にしかならなかったでしょう。幸い、そんな風に言われたことは一度もなく、本当にありがたいことです。
クライアントの中には、「売上の2割がHPから」、という会社や、「あの時HP作ってよかった。これがあるけん、今余裕こいていられる」といって、喜んでいただけている会社もあります。
このお客様も、売上になっているから喜んでいるわけで、問い合わせがあったから喜んでいるわけではありませんからね。
長年のもやもやが雲散霧消しました。
「今頃分かったのか」、と怒られそうですが、正直に申し上げます。
ウェブ屋の存在意義は、顧客の事業に成果をもたらすこと、これに尽きるのです。要するに、「お客様を儲けさせる」、ということですね。
これで、当社のスローガンとなっている「Grow Together」と結びつくようになり、本当にスッキリしました。
これからも、「顧客の事業に成果をもたらすウェブ販促会社」として、福岡の地場企業の皆様のお役に立ってまいります。