1月6日に、朝日新聞に掲載された、「(戦後70年)明太子、韓国に里帰り 味が国境を溶かす」の記事に、東スポが「再生案発表のその日に… 朝日新聞1面「明太子」記事が炎上」という記事を書いています。
記事には、明太子の起源は、釜山生まれでふくやの創業者であり川原俊夫氏が、韓国のミョンテと呼ばれる、「スケソウダラの塩辛」を、日本に帰ってから再現したもの、という記事があります。
このことは、ふくやの今の社長の川原正孝氏も講演で言ってますし、博多に長く住んでいる人にとっては、周知の事実。そのことをそのまま朝日新聞は書いているにもかかわらず、ネットで「朝日は韓国寄り」だとか、「また捏造か」と、ネットで炎上している、ということを報じています。
東スポ自身が批判をしているのではなく、ネットで炎上しているという事実を報じているので、それ自体は誤りではないのですが、なんだかネットで批判されているという事実を知ることで、朝日新聞はまた悪いことをしたのか?という印象を抱かせる内容です。事実を書いただけですが、読み手の心理がある方向に操作されているような感じがします。
炎上させているネットの住人の方が、明太子の起源について本当のことを知らない朝日新聞嫌いの人が、事実を調べもせずにネットで勝手に面白がって批判しているだけのことを記事にして、誤解を拡散していくというのは、いかがなものなのでしょうか。
だれがなんと言おうと、発明したのはふくやで、その社長が韓国の家庭料理が起源ということをあちこちで話しているのだから、疑いようもないこと。
それを炎上しているということを書くことで、一体だれが喜ぶのでしょうか。
事実を書いて周知するというのは、マスコミの使命なのでしょうが、「本当の真実」を知らない人が勝手に炎上していることを書くことに、どんな意味があるのでしょうか。
間違った思い込みで炎上している人たちに、朝日の記事は間違っていないよと、教えてあげないといけないと思いました。
明太子スパゲティが食べたくなりました(笑)