AI時代のホームページは「人間性」で見込み客の心をつかむ
ホームページを作れば問い合わせが来る。そんな時代は、もう終わりかもしれません。ChatGPTに代表される生成AIの登場で、これまでの「情報発信」中心のホームページは、AIに取って代わられつつあります。
では、これからのホームページは何をすべきでしょうか。AIに自社の存在を教え、紹介してもらうことと、人間味のある記事を中心にすることが大切だと考えています。AIは情報を整理し、効率よく届けるのは得意ですが、「感情」や「想い」を伝えることはできません。
ホームページは「人間らしさ」を中心に
AIが書いた文章は、確かに読みやすいですが、心に響くでしょうか。企業理念や創業者の熱い想い、スタッフの笑顔、お客様との温かい交流──これらはAIには表現できません。だからこそ、ホームページは「人間らしさ」を伝える場として、ますます重要になってきます。
たとえば、ある町の小さなパン屋さん。AIに「美味しいパンの紹介文」を書かせても、どこかで見たような言葉にしかなりません。でも、職人の情熱や、地元の素材へのこだわり、お客様とのふれあいを写真や動画で伝えれば、その店だけの魅力がしっかりと伝わります。
これからのホームページに必要なこと
AI時代に埋もれないホームページを作るには、次の三つを意識しましょう。
1.ストーリーを語る
数字だけでなく、創業秘話やお客様とのエピソードなど、感情に訴えた内容で。
2.「中の人」を見せる
スタッフ紹介や日常の風景など、「顔が見える」情報で信頼感を育てましょう。
3.お客様の声や座談会を載せる
実際のお客様の声は、何よりも高説得力です。数名での座談会もおすすめです。
AIを活用すれば座談会の音声から原稿も
文章にするのが大変という方、今はAIを使えば、録音した音声データから原稿を自動で作成できます。
AIに仕事を奪われるのではなく、AIを「相棒」として使い、私たちは「人間にしかできないこと」に集中する。AI時代を「生き抜く」のではなく、AI時代を「飛躍」する。そんなホームページを、私たちと一緒に作っていきましょう。
田上恭由(たがみやすゆき)
株式会社ワイコム・パブリッシングシステムズ 代表取締役 上級ウェブ解析士、採用定着士
「ふくおか経済」記者・営業、地元中古車情報誌出版社に転職後に編集者、システム開発者を経て、平成九年個人創業、翌年法人成りで現職に。中小・小規模事業者のウェブサイト構築実績は七百件以上。保守業務の安定性とスピード、成果向上実績多数で、現在130サイトを管理中。IT導入補助金2025支援事業者、認定支援機関。趣味は旅行、バー巡り。
生成AIは、文章が不得意でもプロ級のきれいな文章を作ります。