自宅の障子の紙を張替え、シワだらけになってしまって
意気消沈し、気持ちを切り替えようとしていたところをヨメ
に指摘され、ただでさえ心が弱くなっているところにトドメ
を刺されて、飲んで忘れようと思っているけど太るのも嫌
だなぁ、けど大晦日だからいいやって思っている、自分に
甘い、今日で歳男が終わる丙午の田上(たがみ)です。
今年もあっという間に大晦日ですね。
さて今年は、青色LEDを発明した日本人3人が、ノーベ
ル賞を受賞しました。
僕が中学生のころ(30年前)は、LEDといえば赤、黄色、
緑、オレンジくらいで、青はありませんでした。電源が
付いているかどうかの表示ランプや、数字を表示する程
度の用途でした。それが、今ではスマートフォンやパソ
コンのLEDパネルのバックライトや、オフィスの照明、
車のヘッドランプなどにも使われるようになるなど、照
明に普通に使われるようになりました。
また、クリスマス時期の歩道や建物のイルミネーショ
ンや、大型ディスプレイなども当然ながらLEDだし、福岡
タワーやグリコの看板も、全部LEDに替わりました。
今この原稿を書いている自宅の居間にある照明は、60W
の白熱灯を4つ使うタイプでしたが、白熱電球が切れる
毎に電球形蛍光灯に変え、さらに寿命がきたらLEDランプ
に順次切り替えて来ました。
白熱灯の時は60Wだった消費電力が、同じ明るさでもLED
だとたったの7W。60Wの白熱電灯は今では消費電力は54Wと
1割少なくなっていますが、それでもLEDは白熱灯の8分の1
です。
LEDは寿命が長く、家の階段や廊下につけると、200年も
持つそうです(笑)。
さて、最近、オフィスや会議室の蛍光灯が、LEDタイプ
に替わっているのをよく見かけます。あれって、コスト削
減効果は実際どれくらいあるのでしょうか。
1日10時間点灯したとして10年間の経費を算出しますと、
蛍光灯は26,992円。これに対し、最も安価なLED蛍光灯(
3,996円)を選んだとしますと、20,056円。その差は
6,936円と、25.7%。削減電力量は10年でも7,000円にも達
しません。
これが100本あるとすると70万円となりますが、年当た
りにすると7万円。蛍光灯の交換には、工事費抜きで
約40万円。うーん、40万円投資しても10年間で7万円。
利回りは年率1.75%と、定期貯金程度の投資効果となり
ます。
実際は交換費用が法人税で控除できる費用になるので、
もう少し増しにはなりますが、やはりすでに建っている
建物の蛍光灯の交換よりも、新築でやったほうが良さそ
うです。
世の中を明るくする使命を帯びている「照明係」とし
ては、気になる数字でしたが、意外に差がつかないこと
に驚きました。
今後も当社事務所の蛍光灯は、そのまま「蛍光灯」で
更新を続けようと思います。30本くらいと少ないですし
ね(笑)。
代表取締役 田上恭由